浪江町請戸にある日本一海に近い酒蔵「鈴木酒造店」は江戸時代の天保年間から続く老舗酒造である。杜氏の鈴木大介さんは、土地の味に合う地元にこだわった酒造りを継ぎ繋いできた。海と自然の豊かさに恵みまれた浪江町請戸。この場所は、福島第一原発から約7キロに位置していた。

震災・津波で酒蔵も家も津波ですべて流され、消防団員として津波が迫り来る町の中で、必死に人々を誘導し、続いた原発の事故により帰る場所も隔てられた大介さん。しかし彼は、何も無いところから再び立ち上がり歩いている。奇跡のように蘇った「磐城壽」とともに、いつか浪江町に戻る日を待ちながら、老舗の味を守った酒造りを続けている。

「待っててくれる人がいる。それが一番の財産で、自分の拠り所です。
何も無いなら、何も無いところから、前に進む。やめるわけにはいかない」


「絶やさずに続ける。いつか戻る日のために」は以下からお読み頂けます。
http://www.praylife.net/fukushimavoice/archives/cat11/post_21.html